俺は…貴方が愛しい…愛しすぎる
だけど貴方は…きっと…俺じゃない…
俺じゃない誰かを愛している…




For the love of you
      〜君を愛するが故に〜前編






「長太郎君!!おはよvv」

彼女は…俺より1つ年上…
俺の想い人…
氷帝一の美人…。スタイルも良くて、可愛くて、頭が良くて、元気が良くて、
誰からも好かれる…そんな人だ。


「…おはようございます。さん。」

「ン?あれ?元気ないじゃん…どうしたわけ?
悩み事があるなら様が聴いてあげるvv」

「いえっ。けっこう…です。」

「え〜!!ひどい!私じゃ役に立たないよ。みたいな顔してるしぃ…。」

「あ…。いえ。違います…。たいした悩みでもないですから…。」

「ホントに?ホント?」

「はい…。ホントです。」

「そっか…。それならイイヤ!」


怒ったり…笑ったり…泣いた顔はみた事がない…。
けど分かる…泣いたらきっと…絶対綺麗なんだと…。
さんの何もかも好きなんだ…。


俺とさんが歩いていると…。


「おう。に…鳳…。」

「あ!景吾〜!おはよ!!」

…。今日も綺麗だな。」

「や///やめてよ…」


はぁ…。跡部さんは朝から口説きですか…
それもしょうがない…。跡部さんでさえもさんに魅かれているから…。



きっと…さんも跡部さんに惹かれている…。
俺といる時と表情が違うから…。
周りから見れば…二人はベストカップル……俺となんて釣り合う訳がない…。


「照れんなよ…。。」

さんの頭を撫でている跡部さん。


「いやぁ!!もう…。くしゃくしゃじゃん!。」


照れているさん…


この光景を見ているのが…心が痛む…というか…
普通に触れている跡部さんが…羨ましい…


あの綺麗な髪に触れたい…あの唇に触れたい……なにより…

さんの体に触れたい……。



俺は…俺は貴方のすべてが知りたいのです…。


「長太郎君!!…ここで…」


気が付くと、玄関にいた…


「あ…。はい。それじゃぁ。」

「じゃぁな。鳳…部活でな。」

「はい。」




そしてさんと跡部さんの姿が見えなくなるまで
俺はずっと…立ち尽くしていた…。


いつもいつもさんの事ばかり考えている…
ずっと…さん以外の事なんて頭になんて入らない。


最近では、頭の中でさんを犯すこともある。
時には、さんを縛って犯したりもする…。
さんの感じている顔…喘ぐ声…
全部…さんの全部を知りたい…。


やろうと思えばいつだってやれる…。
けど…。やれない…やりたくない。
だって…犯したりしたら…さんは、俺を軽蔑するでしょ?

さん…貴方は俺の気持ちを知ってますか?
もし、俺が貴方が好きなんだ。って言ったら貴方は…
貴方はきっと困った顔をするでしょ?



貴方が好きなんです…。
そう言いたいのに…言えない…。
告白して…貴方との関係を壊したくないから……
貴方がいなくなるのが…怖いから…。


だから俺は…俺は…貴方を見ている事しか…出来ない…。

さんの事を考えていると…あっという間に、時間は過ぎていった…。

部活が終わり、俺は宍戸さんと忍足さんと帰っていた。


「……だよな!!…っておい!!長太郎…聞いてたか?」

「あ、すいません…宍戸さん…」

「なんだよ…。お前…最近、元気なくねぇか?」

「そんなことありませんよ…。」

「部活のときも…ボーッとしてたし…なぁ。忍足」

「うん。せやなぁどないしたん?お前らしくないやん」

「いやまぁ。ちょっと…色々ありまして」

「色々って…な…」

「宍戸…そないな事聞くもんではないんやで?」

「そ…そっか。わりぃな…長太郎」

「いえ…気にしていませんよ。」


3人で家に帰っていると、目の前にはさんと跡部さんが…


「なんや?お!と跡部やん!どないしてん?!あの2人」

と跡部?マジじゃん。そういえば…
今日教室で跡部がに帰ろうって誘ってた ぜ?」

「…」


俺は黙っていることしか出来なかった。
なんで…なんで跡部さんと…。


「…!!ちょいちょい。見てみぃあの2人…チューしとるでぇ。」

「うわっ!!ホントだ。すっげぇもん見ちまったな…」


キス…きっと…2人は付き合っていたんだ…
俺の知らない所であんな事…

俺は…ものすごく腹が立った。


「俺…先に帰りますね。」

「おい!ちょ!長太郎」


俺は…さんを一目見たあと、小走りで帰った。
二度と好きになるのはやめよう。そう思いながら…



「…郎君!!長太郎君ってば!!」

「!!あっ…さん。おはようございます。」

「おはよ。どうしたの?元気ないみたいだけど。」

「ちょっと…昨日眠れなくって…」

「大丈夫?顔色悪いよ?」

「大丈夫ですよ!」

「ならいいんだけど…」


昨日、何事も無かったのようにさんはいつものように笑っていた。


「長太郎君。今日…一緒に帰らない??」

「えっ!?」


さんには跡部さんがいるはず…


「ダメかなぁ…?。」


けど断れるはずがない…。


「…いいですよ。」

「ホント!?良かった〜」


良かった?そう言いましたよね…。そんなこと言ったら俺、期待しちゃいますよ?


「けど、俺…委員会なんです。」

「そっかぁ。じゃあ私は教室で待っているから。」


さんはニッコリと笑った


「はい…」

「あっ!…今…」

「えっ?」

「今、長太郎君が笑った…。」

「そりゃあ笑いますよ。何か変ですか?」

「そうじゃなくて…久しぶりに長太郎君が笑った顔見たから…」


そういえば、ずっと笑っていなかったな。
さんを…さんのことを考えていたから…。


「ここ最近…疲れていたんで笑わなかったんですね…。」

「大丈夫?なにかあった?」


……ありましたよ。貴方が跡部さんとキスしてるなんて…
そればかり考えてて眠れませんから。


「いいえ…大丈夫ですよ。」

「そ…そっかぁ。じゃあ教室で待ってるねv」

「はい…じゃあまたあとで…。」


さんは走っていった…。
これから始まることも知らずに…

俺は…貴方が愛しい…愛しすぎる
だけど貴方は…きっと…俺じゃない…
俺じゃない誰かを愛している…




〜fin〜


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