桜が舞い散る…そんな季節に俺は貴方に出逢いました…
「最後に1つだけのお願い聞いて」
〜桜〜前編
春…桜の花びらが舞い散る中で…
一人、桜を見上げてる人がいました…
その人はまるで…まるで桜のように綺麗な人で俺は少しの間…見入ってしまった…
しばらくして俺は桜の下にいる人のもとへいって話しかけた…
「、の…」
「…はい…」
「ここでなにしてるんですか?さっきからずっと
桜の木を見上げていますけど…」
「…私、桜が好きなの…だからこうして桜を見上げているのよ…」
「…そうなんですか」
「綺麗でしょ?この桜。花びらが散る瞬間がとっても綺麗なの…」
彼女はまるで子供のように無邪気に笑っていた…
「ホント…綺麗ですね…」
「っ…名前。貴方…名前は?」
「え…俺ですか?…杉田智和です。」
「私は、です。よろしくね。」
そういって彼女は手を差し伸べた…
俺はその小さな手を優しく握った。
「よろしく…お願いします…」
それから色々な話をしていった…
さんは俺より2つ年上で、けど俺より小柄で
とても守りたくなるようなそんな人だった…
「私ね…実は治らない病気にかかってるの…
それにもうすぐ死ぬのよ。
だから、残り少ない時間を…
大好きな桜を見て過ごしてるの…」
さんはその綺麗な目で見上げながらそういった…
「それくらい…とどれくらい生きられるんですか?」
「もって半年…医者にそう言われたの…」
そう言ったさんの顔は…どこかとても寂しそうな顔をしていた
俺が守ってげなくちゃ…
「さん…」
「ん?智和…どうしたの?」
「……ます」
「えっ?」
「俺が…さんを守ります!!」
「…え///」
さんは突然のことで顔が真っ赤になっていた…
「っ…す、すみません…急にヘンなこと…」
「…それって…告白してるの///?」
「えっ…そ、そういう訳じゃ…」
「……てよ」
さんは下を向き、何かを言った。
「…さん?」
「同情ならやめてよっ///」
「えっ……」
突然怒り出したさん…
そして…涙した…
「…っぐす。…ぅ、やめてよ…」
「さん…俺…」
どうしていいかわからず俺はさんに近づこうとした…
「こないで…。」
「…さん」
「お願い…帰って…」
さんはなお泣き続けた…
「…はい。…ごめんなさい。それじゃぁ…」
そして俺は、さんから離れ、桜の下から去った…
さんと会わなくなってから2日が経った
そして俺はやっと自分の気持ちに気づいた…
俺はさんが好きだと…
好きだからさんを守りたいと…
俺はさんがいつもいるの桜のもとへ向かった…
「はぁっ、はぁっ。、さんっ!」
そこにはさんの姿はなかった…
「はぁ。帰ったのかな…」
すると後ろから声がした…
「智…和?」
俺は後ろを振り向いた。
そこに立っていたのは…
以前より体がやつれていたさんだった…
「…さん…」
「ど、どうしたの?走ってきたの?すごい汗…」
そう言ってさんは俺の所にきて俺にハンカチを差し出した…
だが俺はハンカチを受け取らず
その小さな腕をひっぱり…小さな体を俺の腕の中へと包んだ
「ちょっ///ちょっと、智和///」
「さん…です。」
「え?なに?」
「さん…好きです。俺…さんが好きです…
だから俺が、さんを守ります…」
「…………ホントに?」
「はい…」
「ホントに?信じていいの?」
「はい…信じてください…」
「うん///信じる///」
そして俺はさんをギュッと抱きしめた…
俺はさんの残り少ない毎日をともに過ごした…
毎日さんの所へいっては桜の木の下でたわいもない話をしたり…
っという間に日々は過ぎていった・・・
そして最近…会うたびさんは少しずつ体がやつれていた…
さんは大丈夫と言っていたが…
俺は少しだけ嫌な予感がしていた…
「さん?」
「ん?」
「俺、明日も仕事なので少し遅れます…」
「ん、わかった」
「それじゃぁ、また明日…」
「うん、バイバイ」
−次の日−
俺は仕事をはやく終わらせ、さんの所へ向かった…
「さんっ。遅くなってすみません…」
桜の木の下へと向かった俺は
木にもたれかかっているさんをみつけた
「…さん?」
「……」
「、さん…俺ですよ…?」
「ん、…智和」
「遅れてすみません…」
「うん。大丈夫、寝てたから…」
そう言ったさんの体は、とてもやつれていて…
「大丈夫…ですか?なんか前よりやつれてますけど…」
「うん…。なんかね…もう、私…長くないんだって…いつ死ぬかわからなくなって…
明日死ぬかもしれないし…」
「そ、そんな事りません!俺が…俺がちゃんと守りますからっ!」
「…うん。ぁりがとう」
「さん…」
俺はさんを抱きしめた
今にも壊れてしまいそうな、小さな体を俺は優しく抱きしめた。
「……智和」
「どうしました?さん」
「私ね…死ぬ時は必ずこの桜の木の下で死にたいって思ってるの…」
さんは俺の腕の中でしゃべり始めた
「…なんでですか?」
「この桜が好きだから…最後までこの桜を見ていたいの…」
「…」
俺は黙ってさんを抱きしめる
「私…変かな?」
「いえ。そんな事りませんよ」
「綺麗な桜の下で…死にたい」
「…はい…」
「…けど」
「はい?」
「けど……っ。まだ…死に、たく…ないっ!」
そう言ってさんは俺の腕の中で泣き始めた
「…だから、だから俺がさんを守りますから…」
「…っう。ぐす…お願いっ…守って…」
「…はい。ちゃんと守ります」
「…智和っ。」
俺たち2人はしばらくの間抱き合い
俺はそのとにまた明日と言い俺は帰った…
〜FIN〜